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プロ仕様!サイクルウェア(ジャージ)の性能と規定解説

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ロードレースのプロ選手が着用しているチームウェア(ジャージ)は、時間を経て選手の走行性能を高める装備へと進化。ロードレースウェア特有の規定や性能をを知ることで、さらにレースの深みにふれてみませんか。

Hashiru

プロ選手のウェアってどんなものなのかしら?

Kakeru

空気抵抗が軽減されるような工夫がされているよ

おしりに大きめのパッドがついていて、身体にピッタリした作りであることから、初めて見る方はちょっと恥ずかしいソワソワした気分になるのではないでしょうか。笑 

見慣れてしまえば大丈夫なんですが、ここではロードレース観戦がさらに面白くなるように選手が着用しているチームウェア(ジャージ)についてご紹介したいと思います。

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サイクルウェア(ジャージ)の機能的特徴

選手の身体を支え、パフォーマンスを向上させるための多くの機能的特徴がサイクルウェアには備わっています。これらの特徴は長距離を走る選手をサポートするために綿密に計算され、「体温の調節」、「運動のしやすさ」、「安全性の確保」など、多様なニーズに応える形で発展してきました。これからも技術の進歩と共にさらに使いやすく、快適になっていくのではないでしょうか。

ただ、あまりに生地が薄いので、落車すると簡単に破けてしまうんですよね。個人的にはもっと安全性に重きをおいてほしいと思っていますが、タイムを争うレースでは空気抵抗を軽減させることや軽さが重要視されるあまり、選手の身体を守るという事が二の次にされがちなように思います。

スクロールできます
装 備特 徴        詳 細

ヘルメット
・軽い
・通気性が良い
・流線形をしている
とっても軽い。前屈みの姿勢で頭を起こした姿勢で走る選手の負荷を軽減。長時間頭に乗せているのだから重さは重要ですね。首回りのムダな力を使わずにすみます。
トップス・吸汗速乾
・伸縮性
・軽くて薄い
・背中にポケットが付いている
厚さは約2〜3ミリほどで、ほんとに薄いです。最近は上下一体のつなぎタイプのジャージを着用しているチームも多いです。前傾姿勢でいる為、ポケットは背中にあります。
ボトム・吸汗速乾
・伸縮性
・パッド入り
下着をはかずに直接着用します。トップス同様、ぴったりフィット。お尻部分はパッド付き。バイクの硬いサドルに長時間座る為、肌に優しい素材で作られ適度なクッション性があります。通気性に優れるため、ムレを防ぎ衛生的な状態を保ちます。
シューズ・ビンディングシューズ
 ※靴底に「クリート」が付いる
・紐ではなくダイヤルタイプ
ペダルに足を固定して走ります。ペダルの踏み込み・引き上げ時にも力の調節ができ、効率的にペダルを回すことができます。

チームウェアの機能性

スピードを争い長距離のレースに対応できるよう、空気抵抗を減らし、少しでも軽くすることが優先されます

自転車に乗る体勢(前傾姿勢)になったときに生地が適度に伸縮し、動きを妨げないように工夫されています。

基本トップスの丈は体の前方が短くなっています。

また、スピードを出して走るロードバイクでは、何かを羽織っていたりすると風で衣類がパタパタして、進みにくく空気抵抗もあるため余計なエネルギーを消費します。風や空気を取り込んで膨らんでしまうような大き目サイズの衣類も同様です。

他のスポーツのウェアと比べると、一番の特徴は背中にポケットが付いていることでしょう。

これはホントに便利ですよね!

プロ選手のウェアに限らず、一般のサイクルウェアも同様です。身体との一体感を損なわないようにデザインされていて、背中の中央や腰回りなど、前傾体勢に支障をきたさないような位置に配慮することで、補給食など物を出し入れしやすく快適に走行することが可能になっているんです。

レースでは1ステージで5000キロカロリーも消費すると言われており、走りながらのエネルギー補給は欠かせません。ちなみに選手はレース中に食べた補給食の包み紙はきちんとポケットにしまいます。

ゴミはコース上の決まった場所にしか捨てられないのです。

レースに欠かせない選手の必要アイテム

基本的なチームジャージについてご紹介しましたが、他にもレースでは選手に必要なアイテムがいくつもあります。

  • サングラス
  • グローブ
  • 無線
  • ドリンクボトル
  • 補給食

選手が身に着けるアイテムは基本的に一般のロードバイクファンも購入できます。サングラスやグローブなど、スポーツメーカーが開発・販売しているものだからです。ツールドフランスで選手に使用されたアイテムを検索・購入し日常で使うロードバイクファンも多く、宣伝効果は抜群です。

選手が耳に装着しているのは無線です。チーム監督などと連絡を取るために欠かせません。レース状況は刻一刻と変化するので、選手への指示が無線で行われます。

最近ではレース中継の最中に交わされた選手たちの通信の内容がリアルタイムで字幕き音声で流れます。レース中にどんな会話がされているのか知ることができ、視聴者に人気です!

暑さ対策グッズもあります。時には35度をこえる猛暑の中を200km以上走る選手たち。「氷」はレース中にチームカーから配布され、走りながらクールダウンするために氷を背中に入れて走ります。

また、アイスベストもありレース中は使用できませんが、ゴールした後に着用してクールダウンします。

サイクルウェア(ジャージ)における規制の影響

超細かい!UCIの靴下規定

レース中に選手が着用するウェア(ジャージ)はUCI(国際自転車競技連合)によって定められた規則があります。

1つ面白い例をあげると、靴下(ソックス)の長さは「踝の中心と腓骨頭中心の間の半分まで」と定めていて、これを超える長さの靴下着用は禁止されてます。

「クルブシの中心とヒコツトウ中心の間の半分」ってどのあたり??って思いますよね。正直、レースに靴下の長さが関係あるのかなと感じますが、違反すると罰金が課せられます。

最近ではロードバイクのハンドルの角度も規定が変更されました。選手のウェア以外にもレースには様々な規定があります。

勝敗を争うレースである以上、ルールがあるのは同然ですが、なかにはちょっと不思議だなと感じるようなものもあります。レース中の解説などでも紹介されたりするので、知識が増えることによって、さらにレース観戦が楽しめるのではないでしょうか。

いろいろな側面からツールドフランスを興味を持って、観戦していただけら嬉しいです。

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