たくさんあるチームから、どうやってツールドフランスの出場チームを決めているか知ってる?
たしか、ワールドチームが出場してたわよね?
招待枠があって、プロチームも出場できるんだよ
今回は、チームカテゴリーについての説明するね
ツールドフランスなどロードレースの出場チームが、どのように決めてられているのか気になりませんか? 日本にもプロ選手のチームがあるのに、ヨーロッパで開催されている大きな大会で日本のチームを見ることはありませんよね。
UCI(国際自転車競技連合)登録チームは、異なる階層に分類されています。これを理解することで、レースの構造や各チームの役割がより明確になります。
この記事では、UCI(国際自転車競技連合)と、その登録チームであるUCIワールドチーム、プロチーム、コンチネンタルチームについて説明します。
UCIってなに?
UCI国際自転車競技連合とはロードレース界を統括する組織!
UCIとは(国際自転車競技連合)Union Cycliste Internationaleのことです。
1900年に設立本部はスイスにあります。加盟国はヨーロッパ中心に加盟国は日本を含め、現在は169カ国以上。世界の主要レースのほとんどを統括しています。
主な競技種目としては、ロードレース、トラックレース、マウンテンバイク、シクロクロスなど、さまざまな自転車競技を管轄しており、選手や競技のルールを定めています。
また、UCIはドーピング防止にも力を入れており、公平で安全なレース環境を整えるために尽力しています。
初心者の方でも、UCIの公式サイトをチェックすることで、最新のレース情報や結果を簡単に追うことができます。
UCIワールドチームとプロチームの違いは?
サイクルロードレース界のヒエラルキー
サイクルロードレース界にはヒエラルキーが存在します。
UCI(国際自転車競技連合)によって定められたディビジョンに基づいて、ワールドチーム、プロチーム、コンチネンタルチームと階級が設けられていて、それぞれに異なる権限が与えられています。
チームカテゴリーのトップ、世界最高峰は「ワールドチーム」です。
ワールドチームは全18チーム。
UCIが世界最高峰クラスのレースと位置付けている「UCIワールドツアー」に出場する権利と義務を持っています。
レースクラス | 参加可能なチーム |
---|---|
ワールドツアー UCIの世界最高峰のレースシリーズ | ワールドチーム ・ランキング2~4位のプロチーム ・主催者に推薦されたチーム |
プロシリーズ | ワールドチーム プロチーム |
1クラス | ワールドチーム プロチーム コンチネンタルチーム |
2クラス | プロチーム コンチネンタルチーム |
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ワールドチーム 世界のトップスター選手軍団!
ワールドチームとは、UCI(国際自転車競技連合)が最高レベル(ファーストディヴィジョン)として公認するプロフェッショナルチームのことです。
UCIワールドチームは、年々変更される基準を満たす必要があり、そのためにも優秀な選手やスタッフ、十分な予算を確保することが重要です。現在は18チームがUCIワールドチームとして認定されています。
- 世界中のレースに出場可能: ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアなどの3大グランツールやクラッシクレースを代表する5大モニュメントなど、世界最高峰のレースすべてに出場する権利を持ちます。
- 充実したサポート体制: 選手は27人以上30人まで所属できます。監督は4人、スタッフは10人の雇用が義務付けられ、優れたスタッフ陣が揃っている。
- スポンサー支援:ワールドチームには大手企業がスポンサーとしてついていることが多いです。これにより、優れた装備やトレーニング環境が提供され、選手たちは最高の条件で競技に臨むことができます。
- 世界トップレベル選手が集結: 優勝争いに絡む実力派の選手や記録更新を狙う選手、総合優勝連覇中の選手など、注目を集める有名選手が集結しています。競技レベルが非常に高く、ロードレースの魅力を存分に楽しむことができます。
- 選手層が厚い: ワールドチームは国際的なメンバー構成を持っています。若手選手からベテラン選手まで選手層も厚く、レースにおいてはスプリンター、クライマー、オールラウンダーと脚質に合わせた役割と戦略など観客を魅了する一流のパフォーマンスが繰り広げられます。
- 最先端の機材が集まる:選手は最新の機材とテクノロジーを駆使して最大限のパフォーマンスを引き出します。そんな選手が使用する機材やロードバイクなどは、機能もデザインも素晴らしいものばかり。いち早く最新の機材をチェックできます。
プロチーム ワールドチームへの昇格を目指すプロ集団!
プロチームとは、ワールドチームに続く、2つ目のセカンドディヴィジョンに所属するチームのことです。
2024年現在は17チームがUCIプロチームとして認定されています。
チームの順位付けにはUCIポイントシステムがあります。これは、各ロードレースにおけるチームや選手の成績を、ポイントとして数値化するシステムです。このシステムにより、チームはその年間のランキングを競い、各カテゴリー内での昇格や降格が決定されます。
- 主な出場レース:カテゴリーはプロシリーズ以下のレースに出場可能。ワールドレースツアーは招待枠での出場となります。
- チームの内訳:選手は20人以上30人まで。 監督は3人、スタッフは5人の雇用が義務付けられています。
- 昇格を目指す:UCIワールドツアーの年間ランキングで、上位18チーム以内に入ること。このランキングは、個人とチームの獲得ポイントを合算して決定されます。
コンチネンタルチーム 未来のスター選手はここから生まれる!
コンチネンタルチームは一番下のサードディヴィジョンに位置しています。
ワールドツアーの出場資格はなく、1クラス~2クラスのレースに出場しています。
各国の競技連盟が統括しているため、チーム数は約200と多く日本にも12チームあります。
ワールドチームやプロチームは企業とスポンサー契約を結び多くの資金提供を受け、世界の代表的なレースへ参加し、コンチネンタルチームは比較的小規模なレースに集中し、どちらかというと若手選手の育成に力を入れています。
そのため、ワールドチームやプロチームであっても、将来を見据えて若手を育成するためのチームはコンチネンタルチーム扱いとなります。
コンチネンタルチームもプロであり国内競技だけでなく、いくつかの海外で開催されるUCI公認レースへの参加は認められており、選手にとっては幅広い経験をもたらす重要なキャリアパスとなります。
UCIコンチネンタルチーム(アメリカ登録)に所属していた、留目夕陽(とどめ ゆうひ)選手。
2024年、ワールドチームのEFエデュケーション・イージーポストに所属することになりました。
クライマーとしてワールドツアーデビューを果たす日本人若手有望選手。
今後の活躍に期待が膨らみます。
全力で応援したいと思います!!
\おすすめ!留目夕陽選手の特集記事が掲載されています/
まとめ
UCI(国際自転車競技連合)によって定められたディビジョンに基づいて、ワールドチーム、プロチーム、コンチネンタルチームと階級が設けられていて、それぞれに異なる権限が与えられている。
◎UCIワールドチーム
- 最高レベルのプロチーム
- ワールドツアー、グランツールなどの主要レースに出場可能
- 最高の選手、スタッフ、設備を有する
◎プロチーム
- UCIワールドチームに次ぐレベル
- ワールドツアーへの出場は限られるが、主要レースには参加可能
- 財政規模はUCIワールドチームより小さい
◎コンチネンタルチーム
- 国内や大陸レベルのチーム
- ワールドツアーには原則出場できない
- 有望な若手選手の登竜門として機能
レースクラス | 参加可能なチーム |
---|---|
ワールドツアー UCIの世界最高峰のレースシリーズ | ワールドチーム ・ランキング2~4位のプロチーム ・主催者に推薦されたチーム |
プロシリーズ | ワールドチーム プロチーム |
1クラス | ワールドチーム プロチーム コンチネンタルチーム |
2クラス | プロチーム コンチネンタルチーム |
UCI登録チーム | 1チームの所属人数 | 出場可能なレースクラス | 特徴 |
---|---|---|---|
ワールドチーム(WTT) 全18チーム | 27人以上30人まで | ワールドツアー | ・監督:4人 ・コーチ/チームドクター/メカニックなどスタッフ10人雇用義務 |
プロチーム(PRT) 全17チーム | 20人以上30人まで | プロシリーズを含む、それ以下のレースに出場可能 ※ワールドツアーレースは招待枠で出場可能 | ・監督:3人 ・5人のスタッフ雇用義務 |
コンチネンタルチーム(CTM) 約200チーム | 10人以上16人まで | 1~2クラス ・プロシリーズに参加可能 | ・各国の競技連盟が統括している ・ワールドチーム、プロチームに所属する育成チームはコンチネンタルチーム扱い |
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